01三つのスケール課題
規模が増えると、パイロットでは見えなかった穴が表面化します。
- ポリシー乱立:同期窓やロールバック規約がクラスターごとに違うと復旧が遅れます。
- ドリフト:Healthy 表示でも Helm 値やサイドカーが Git とずれると静かに不整合が広がります。
- ランナー枯渇:K8s は速い一方、iOS ビルドは Apple Silicon と Xcode キャッシュが要り、共有 PC がボトルネックになります。
02決定行列
アーキテクチャレビュー用の比較です。
| 評価軸 | ネイティブ Argo CD | Harness GitOps | 2026年の示唆 |
|---|---|---|---|
| マルチクラスター | ApplicationSet 等で強力 | 集中ポリシーとデリゲートで強力 | 10 クラスター超は拮抗 |
| ポリシー・監査 | OPA や独自フックを自前構築 | ゲートと監査証跡が内蔵 | 規制業界は Harness 有利 |
| 学習コスト | CNCF 標準で K8s チーム向き | 初期は高め、接着剤は減る | K8s 専任なら Argo |
| スケール時 TCO | ライセンス低、工数高 | ライセンス高、運用工数低 | 約 40 アプリで損益分岐 |
| Mac/iOS CI | 任意ランナー、信頼性は自社責任 | 同様、可視性はパイプライン側 | 専有 M4 ランナー推奨 |
読み方:K8s YAML を自前運用できるなら Argo。監査一本化が急なら Harness。どちらも Swift コンパイルは代替しません。
03導入六段階
- 棚卸し:アプリ・環境・モバイル成果物を数えます。
- プロモーション:dev/stg/prod のゲートと承認者を固定します。
- 選定:同一ラインで Argo か Harness を 30 日試し、同じロールバック演習をします。
- Mac 標準化:署名用 Mac mini M4 を専有化し、本番に PC ランナーを使いません。
- 計測:同期遅延と復旧時間を記録します。
- 展開:七回連続 SLO 達成後に次チームを載せます。
04引用できる三指標
同期はアプリあたり 3〜5 分を見込みます。ロールバック目標は良好 Git 版から 15 分以内。Xcode 16 系は 16GB 下限、シミュレータ並列は 24GB 推奨です。商用 GitOps でも Git 外シークレットと最小権限は必須です。
モバイル併走時は役割分担が有効です。Harness/Argo がクラスター、Mac フリートが build/upload を担い、TestFlight 乖離を防ぎます。
05まとめ:GitOps の次は Mac 容量
Argo は K8s チームのデフォルト、Harness は統制を人より速く伸ばす選択です。iOS を同時に出すなら Apple Silicon は別予算です。
近いリージョンで vuzcloud Mac mini M4 を月払いレンタルし、SSH 接続で署名を PC から切り離してください。単一アプリ 16GB、並列ビルドは 24GB が目安です。
クラスターは GitOps、ビルドは安定した Apple Silicon
Harness または Argo CD で Kubernetes を運び、vuzcloud Mac mini M4 で Xcode・Fastlane・署名を固定すれば、デプロイとモバイルリリースの cadence を揃えられます。